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追悼文かと思ったぜ~

 投稿者:辻永  投稿日:2012年 6月16日(土)01時06分0秒
  通報 編集済
  こんにちはー。

何やら私のことを書いてくださったとメールでご連絡いただきまして拝見しに参りましたが、あまりにも立派な「追悼文」で、私もついに逝ってしまったのかと錯覚を覚えてしまいました。しかし、きっとあの世にはパソコンは無いでしょうね。現世の我が身を再確認した次第です。

お褒めいただいたと思って良いのですよね。公の場でこのようなことを書かれるのは、恥ずかしいのか気持良いのかよくわかりませんが、とにかくアセってしまいます。大した自覚も無いままに、だらだらと工具の記事を書き続けてきてしまいましたので、そろそろ潮時と思い終了いたしましたが、少しは役に立つことがあったとすれば、書いた甲斐があるというものです。

しかし、私が工具の記事を書いた理由を、あらためて人様に書いていただいたのを読むと、こんなきれいごと言う奴は許せませんな。自分で同じことを書いていたわけですが・・・。う~ん、本当は、自分で販売する工具はどうせならもう少し良いのがいいなーという感じだったのかな。

そんで、業者に煙たがられているのは、まったく自覚が無かったです。反省。記事を書き始めた頃は、どこの業者も優しくなかったしー・・・、その後もそんなに意地悪はされていないしー・・・・、たぶん、私は存在感のない客なのではないかというのが、自己分析です。私ごときが何を書いても、どうってことは無いということなのだと思いますよ。(本当は、記事を書くときは、業者に嫌われないように、ほどほどに書いていたつもりですよー。小心者なんです。)

無責任にあれこれと書いてきてしまいましたが、たとえ代用品や代替手段があったとしても、それでも売れるものを作って提供するのが専門業者というもので、価格と機能のバランスがとれていれば、ちゃんと売れるのだと思います。色々書いている私の所でも、もちろん普通の工具が売れますよ。

一時は「こんなものは販売できない」という工具も何点かはありましたが、最近はそれほどひどい工具もなくなりましたし、工具の選択肢も広がりました。工具で困ることは少なくなったと思います。例えば、磨きガラス板などは、本当にひどい時期がありましたが、ずいぶん良くなりましたよね。同じ値段で、ちゃんとしたものができるのですから、作るときのちょっとした気遣いなのですよね。あと5秒「そこに」気を付けて削る。それだけで劇的に良くなる工具というのも、きっとあるのじゃないかしら?と思うわけです。

工具の記事を書いた理由としてはブログには書かなかったのですが、私が以前感じていたことの一つに、他の工芸と比べて皮革工芸の道具についての記述が書籍に少ないということがありました。金工の本ならば、自分でタガネを作るところからスタートすると思いますし、木工ならばカンナやノミが研げなければ話しになりません。もちろん、現在の製造現場で必ずしもそれが当てはまるわけではありませんが、それぞれの工芸を語る時に欠かせないのが伝統的な道具の話だと思うのです。奥深い工芸の世界には、奥深い道具の話が付きものだと思うのです。それが、皮革工芸の世界では、どうも少なすぎだったと思うのです。とある昔々の革関連の本の革包丁の研ぎの解説文は、市販の砥石の箱に付いている料理用の包丁の研ぎ方をコピーしたものでした。これは残念感が大きかった。

私個人の感覚としてと断りをつけますが、皮革工芸の地位は、他の工芸と比べて高いとは言いがたいものがあったと思っております。それが、文献・資料の蓄積、つまりは道具についての画像化や文書化の遅れにもなっているのではないかと、若い頃の私はそう思ったりしておりました。大工道具・木工道具の写真やうんちくの本を眺めるのが好きな時期があったのですが、革道具の本というのは考えられませんでした。

宮大工の棟梁が、砥石にこだわる職人として革の職人と書籍の中で書いてくださっているのに(そういう本があるのです)、革の世界ではそんな記述となかなか出会うことが出来ない。そういう状態は、皮革工芸にとって良いことではないなという、そんな気持ちがありました。それも、革の工具の記事を書こうと思った理由の一つでした。自分のサイトを作るときは、一つの本を書くような気持ちで作業をしました。

レザークラフトと言われる分野の道具類は、日本の伝統工具とは言えないものですので、日本のレザークラフトの分野では文献・資料の蓄積が始まって年月が十分には経っていないという面もあるかもしれませんが、それ以前の日本の道具類や技術と合わせて、後世に立派な革関連の本などがたくさんできてくれれば良いなと思います。最近の革関連の出版の多さを見ると、なにかいい形で残っていくものができそうな気がしますね。「革工道具曼荼羅」そんな本ができる日がいつか来るかもしれませんね。(だいぶ前の本ですが、「道具曼荼羅」という、道具の本があるのです。それからついでにおすすめ本。土田昇氏の千代鶴是秀関連の本はおすすめ!道具好きの人にとっては、きっとおもしろいです。)

さて、長くなってしまったので、そろそろ切り上げないと。TAKAさんわざわざ「感謝とねぎらい」を書いてくださってありがとうございました。これで、いつでも心置きなく引退できます。これを持ちまして、謹んで引退のご挨拶とさせていただき・・・。いえ、間違えました。引退する予定はありませんが、これを励みに、これからも元気に現役でがんばります。

工具の記事を書かないと決めたら、もう何も書かなくていいかなという気持ちになって、なんだかすっきりしております。ブログなどを書く頻度は、今後はずいぶん減ると思いますが、たぶん時々は何かを書くつもりですので、何かのついでにいつかまた覗いてみてください。

では、失礼いたします。
長い投稿を、最後まで読んでくれた人、ありがとうございます!

 
 
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