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入門者からもらった激励

 投稿者:Taka  投稿日:2010年11月24日(水)18時34分36秒
  通報 編集済
  数ヶ月前の話ですが、どうしても紹介したかったお話をひとつ。
大怪我のリハビリで作業療法としてレザークラフトに出会い、以来レザークラフトにハマってしまったという30代前半の男性が今年の春に教室の見学に来ました。
見学に来た時、カービングは未経験で、まだ半身(利き腕側)に痺れの後遺症が残っているとの事。持参した自作ウォレットは後遺症を感じさせないなかなかのモノでした。
そんな彼が「こんな僕でもカービングできるでしょうか?」という不安を抱えつつ入会申し込みに来てくれたわけです。その心意気に打たれてなんとか手を差し延べたいと思ったものの、あいにく希望するクラスが満席でしかも彼より前に空席待ちが数名。言葉で激励を尽くせても、結局は「入会がいつになるか分かりませんが・・・」と言うしかありませんでした。
すると「空席待ちの間、独学でもいいからカービングをしてみたい」と言ってくれたので、僕の思う一番いいテキストと最低限の刻印、スーベルナイフを揃え、「何かあったら遠慮なく連絡ください。たまにはここ(工房)にも来て下さい」と帰しました。
彼の事が妙に気になり、時々「レザークラフト続けてるかな?カービング大丈夫かな?」と思いながら、特に連絡も訪問もなく数ヶ月が経過・・・。

そして夏の終わり頃、突然届いたメールに、彼が「端革の練習ではなく、作品に彫った初めてのカービング」という写真が添付されていました。
メールよると利き手である右手がスーベルナイフを持っていられず、輪ゴムで止めるなど工夫をしたものの、結局は左手で彫ったとの事でした。
カービングは正直、お世辞にも上手とは言えない、それだけになお更苦労が滲み出ている仕上がりでした。本人もそれは承知の上でそれでも「激励してくれた大塚さんには見ていただきたい」と送ってくれたもので、しかも僕がある本で公開した僕の図案でした。
「俺はスーベルナイフも満足に持てない人を無責任に激励してカービングセットを売っちゃったのか・・・」と、申し訳ない気持ちにもなったのですが、彼のメールにそんな僕を責める言葉は全くなく、それどころか僕への感謝の弁。そして、カービングを楽しんでいる様子、クラフト活動に前向きな姿勢、「リハビリになってないですが」と言いながら紹介してくれた右手でダメなら左手で・・・という執念を読み、僕の方がある意味激励されてしまった次第です。

このお話をココで紹介したい、と本人に了解をもらってから3ヶ月、なかなか機会がなく今になっての紹介となってしまいました。
クラフトへの取り組みの度合い、入れ込みようの深さは人それぞれだと思いますが、このような人と出会えたのはやはり嬉しいですし、色々と考えさせられました。
皆さんはこのストーリーからどんな事を想いますでしょうか?


>おたまさん
腐ってしまった指の具合はその後いかがですか?
僕はおたまさんへの賞賛は、「本心はさておき社交辞令のお世辞だからね」と、指に言い聞かせて書いたので、指はちっとも腐りませんでした。社交辞令と割り切ると、賞賛の言葉も次から次にいくらでも沸いてくるモンで・・・・・例えば、講習会の受講者みんなが仲良しで、みんなおたま先生が大好きなのがすごく伝わってきまして、これもおたまさんの人柄、おたまさんが生徒にとって何が一番かを常に考えている結果ですね・・・とか。
あの図案がまだ現役なのはおたまさんのHPのお陰なんですよね。前回の書き込みにも書いたとおり、今となっては直したい所だらけなので現役である事がちょっと複雑な気持ちですが、いまだに活用してくれる人が居るのはあり難い事です。
おたまさんもまた彫るなら、おたまさんなりに修正を加えてみて下さい。それによって指の腐敗も回復するかも・・・。

>せんちゃんさん
講習会で指導する機会がありませんでしたが、親睦会と、深夜にもかかわらず夜行バスのお見送りに来ていただきありがとうございました。
メールもありがとうございました。材料店のオープンに関して、僕に「大変お世話になった」と思うのは大きな誤解です。本当に。お世話するほどの事は何もしていないので過剰に恩を感じるのはやめてください。かえってプレッシャーになっちゃう・・・。
親睦会の席はねぇ・・・質問攻めだったので結果的に僕の経歴とか昔話とか・・・自分の事ばかりに終始しちゃいましたね。あんなんで良かったですか?ちなみに業界のアレコレは軽々しく口にしないよう気をつけているので、僕の昔話がせんちゃんさんにはそう聞こえただけだと思います。
せんちゃんさんの異様なハイテンション(酔っていたから?)が面白くて、お陰さまで各参加者とのツーショット撮影では自然な笑顔ができました。講習会に参加できなかった分、親睦会ではナイスな働きでした!
またお会いするのを楽しみにしています。

>GASさん
あの図案をきっかけにカービングの魅力を知る事になったと思っていただけたなら光栄です。
ただ、GASさんの中で僕を「匠の方々」の中に加えるのは辞退させてください。
本当の匠の方々というのは、常に自己を追求し、モノ作りと技術の向上のみに没頭する人々であり、僕のようにチャラチャラと人前に出て自分をさらけ出したり技術や知識をひけらかす事はしません。
むしろ人との交流をうっとうしがる・・・にも関わらず、その背中と作品に憧れ、心酔し、人がついて来る、それが本当の匠だと思っています。
僕も実は匠になる事に憧れてはいるのですが・・・どうも性に合わないようで(笑)。
僕みたいなチャラ職人が匠と並べられてしまったらバチが当たっちゃいますので勘弁してください。
テキスト本、HPなど資料が豊富な世の中ですが、時には(滅多にありませんが)作品展、展示会などにも出向いて是非生の作品の感動を体験し、多くのものを吸収してください。
 
 
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