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シェリダンスタイル和製図案集

 投稿者:Taka  投稿日:2009年 2月 8日(日)06時22分39秒
  通報 編集済
  ココで話題になっている例の本、国産初のシェリダンスタイルの図案集が正式に世に出たら、改めて賞賛しまくる!と意気込んでいたのですが、冷静に考えると自分の恩師が執筆した(?)彫った(?)本を評論するような事になってしまうのかな、と思いました。
でもやはり「良い物は良い」とアピールして、カービングに取り組んでいる少しでも多くの人に手にとって欲しい、目に触れて欲しいと思いますし、そうなるのがK先生やクラフト学園研究室の本意でもあると思いますので、「僕の個人的な」とお断りした上で、素直な感想を書かせていただきたいと思います。

第1印象としては(初めから予想していた事ですが)、これはシェリダンスタイルをベースとしたK先生スタイルの図案集だという事です。
シェリダン現地の職人が皆そうであるように、ドン・キングが確立した今日のシェリダンスタイルの原型をベースとして独自の世界を確立し、発表されたのではないかと。
僕が感じるシェリダン風K先生スタイルとは、「キレイさとカッコよさを同時に兼ね備えた作風」です。それを圧倒的な技術で表現しているのがまた魅力的なのですが、技術の訓練以上に、「キレイさ」と「カッコよさ」を同時に入れ込むというのが、僕は至難の業だと思っています。

今回の図案集はその独創性がシェリダンの職人たちよりさらに顕著で、K先生が「シェリダンスタイルが流行っているが、いわゆる典型的なシェリダンスタイルの真似だけで終わっていいのか?」と訴えているような印象を受けます。
フラワーのデザイン、柄全体の構成、部分的なスパイス(意外性や遊び心)、それだけでなく刻印の使い方もシェリダンの職人だったら絶対にやらないようなアイデア満載です。
「シェリダンスタイルと謳っているのに邪道」とか「いわゆるシェリダンスタイルの図案集を期待していたのに」という人もいるかも知れませんが、「じゃあ正統なシェリダンスタイルって何?」となると、多分明確な答えはないのだと思います。
仮に「正統なシェリダンスタイル」が存在するとしても、それを真似するだけで満足するのはクラフターとして正統ではないと思います(生意気でゴメンナサイ)。

そういう意味でシェリダンスタイル風を踏襲しながら(ベースとしながら)新しい作風、アイデア満載の参考書が発表されたのは、僕は画期的なことではないかと思うのです。
24ページの、正直言って薄っぺらな印象の本ではありますが、内容は「もうやめて、お腹一杯!」と悲鳴を上げたくなるほど・・・・・何度見ても、そして見れば見るほど新しい発見、参考の素材満載です(K先生、内容に対して本の値段が安すぎますよ!)。
シェリダンスタイルにとどまらず、フラワーカービング全般の参考書となるのではないでしょうか?
僕が予想していた「歴史に残る本」になるのはもちろんの事、アメリカで販売される初めての和製カービング図案集にもなるような気もします。
きっとこの先、フラワーカービングのバイブル的な本になり、「この本が僕の(私の)恩書なんです」と言うクラフターが続出する事でしょう。

このような素晴らしい本を世に送り出してくださったK先生とクラフト学園研究室に、深々と頭を下げて「ありがとうございました」という気持ちです。

補足:
長くなってしまいましたが、どうしてもこれだけは・・・。
今回の図案集は(たいていの図案集がそうですが)、一部のページを除いてセピア調の1色刷りですね。
K先生の実物のカービングを何度も目にする機会があった僕は、最初に本の中身を目にした時に、「あれ?」という印象を受けました。
確かに一色刷りの写真だけでも圧倒的なのですが、それでもK先生の実物カービングの迫力、説得力はこんなモノじゃないのです。実物と1色刷りの紙の印象がこんなにもかけ離れてしまうモノかと初めて知りました。
クラフト社の荻窪店(日曜日は休みです)で、この図案集掲載の作品が展示してあるそうなので、可能な方は是非とも実物を見ていただきたいです。
http://www.craftsha.co.jp/event_topix/2009/20090125.html
実物を知ると、この本を見る目が格段に変わるはずです。
僕のデシなんぞは、「実物を見るまで本は見ません」と宣言し、いまだに本を開くのをガマンしています(なので、早速2人で9日月曜日に拝見に行き・・・・・2人とも自信を喪失して帰路につく予定です)。


なんか・・・・・「わざとらしい」と思われてしまうほどべた褒めの書き込みとなってしまいましたが、本当に正直な感想なので・・・・・仕方ないですね。
 
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